耳セットの方法
シェルティスタンダード
には「
耳は小さく柔軟で頭部の高い位置にあり 3/4 を立て残りの 1/4 の部分は前に垂れている。
」と記述されています。
このスタンダードに従い、なおかつ、エレガントで魅力的な表情を作り出すために耳の矯正は必要不可欠と考えられます。 上野山犬舎では長年の経験と試行錯誤の上、最良の「 耳セット方法 」を確立いたしました。 以下にその方法について解説いたします。 ※この「耳セット方法」の複写、無断転用はご遠慮いただけますよう、よろしくお願いいたします。
■購入しておくもの
●ジメチルエーテル 耳の油分や汚れを取り除くために使用します。 ジメチルエーテル は入手困難なので、手に入らない場合は「 シトラスマルチリムーバー 」を使用します。 これも手に入らない場合は オレンジX や アイメイクリムーバー 、 エタノール などを代用します。 ●テープ(ユートクバン25mm) ●万能ボンド ●はさみ ●コットン ●ライター 耳の油分や汚れ、産毛を取り除くためのユートクバンを火であぶって粘着力を上げるために使用します。 ■用意(細工)しておく材料 ●耳を折り曲げ、貼りあわせるために使用するテープ2枚(左右) ●両耳を中央に寄せるために使用する紐テープ2本(左右) B の紐テープは細長く切ったユートクバンを粘着部分を2〜3cm残して、残り部分を貼り合わせて作ります。 貼り合わせた部分は紐として利用しますで、上図の形になるように細工してください。
■ステップ1
ジメチルエーテルをコットンに染み込ませて耳の内側の油分や汚れを拭き取ります。 前回のテープを剥がした後のネバネバや産毛も完全に取り除きます。 ユートクバンを適当な大きさに切り「耳の内側に貼り付けては剥がす」の作業を数枚分繰り返すと良いでしょう。 この時ユートクバンの粘着側を火であぶっておくと粘着力が増し効果が上がります。 産毛ははさみで切り取っても良いですが、このユートクバンを利用した方法で十分取り除くことが可能です。
■ステップ2
予め準備しておいたテープ B を ■ステップ1 で貼りつけたテープ A に重ねて貼ります。
■ステップ3
両耳の内側に貼りつけたテープ A とテープ B の上に万能ボンドを塗り、しばらく乾燥させて粘着力を上げます。
■ステップ4
紐テープ B をしっかりと中央に引き寄せて結びます。 結んだ B の紐テープの不要な部分をはさみでカットして完成です。 上記の作業を 月齢9ヶ月 ごろまで続けます。 テープが剥がれてきたら、直ちに貼り直して下さい。 また、必ず 2週間 程度で交換(貼り直し)を行って下さい。 成長期ですので長期間放っておくとテープの位置がズレて耳の形が変になってしまいます。 良い形を維持するのは大変ですが、悪い癖はすぐについてしまいます。 この時期にしかしてあげられない耳セットですので、ぜひ頑張って 魅力的な表情 のシェルティに仕上げてください。
複写、無断転用はご遠慮ください!
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